時には、トンソクの話をしよう。
漢字で書けば、豚足。
トンソクとは、私の身体を形成している要素の、
少なからずの部分を担っている。
本体の豚にも、勿論お世話になっている。
トンコツラーメンしかり、
トンカツしかり、
チャーシューしかり、
しかりしかりで、豚さん大好きだ!
で・・・その足だ。
あまりにも
具体的な表現の食材だ。
具体的過ぎて、コラーゲン大好き女性にさえ、
「分かっていても、食べる気が・・」
敬遠される食い物でもある。
命名をオブラートする気が全くない食べ物の代表と言おう。
名前を変えようという気が、全く無い食い物だ。
時代にオモネルなどという意識がない。
たぶん、
トンソクファン以外に見向きもされなくても構わない、
と居直った食い物だ。
生涯食べなくても後悔しない食べ物に、
ジャンル分けされる。
さて、このトンソク。
大きく分けると、二通りの食べ方がある。
《台湾風》
豚の足を、八角だの独特の香辛料で、煮る。
ふんわりと柔らかくなったモノを、唐辛子が利いたタレで食べる。
《韓国風》
豚の足を煮詰め、脂を絞りきって、唐辛子ミソダレで食べる。
どちらが辛く、どちらが旨いかの判断は、
それぞれの舌に任せるしかないが、
私には、甲乙つけがたい。
むしろ、両国の酒の種類に、委ねた方がいいだろう。
つまり、
台湾風であれば、紹興酒を・・
韓国風であれば、マッコリ、
それともチョミスル?