

「Tボーンステーキが有名なんです!」
イタリア、トスカーナ地方に来たら、
Tボーンステーキを食べろ、とけしかけられた。
けしかけられなくとも、Tボーンステーキ大好きな私が、
飛びつかないハズがない。
FIORENTINA(Tボーンステーキ)
シエナの夜、レストランで、メインディッシュに指名した。
メニューに、英語表記で何か書いてあった。
Min;2person
なるほど・・私は訳した。
「小さい、二人分たのめ」
たのんだ。
20分ほどして、おねえさんが皿をヨイショヨイショと運んできた。
ドシンとテーブルに置いた。
ビックリした。
これまで、レストランで出てきたモノの中で、
これほど驚いた事はない。
牛肉の厚さを測ってみる。
横に指を出したら、人差し指と中指と薬指の3本の高さがあった。
5センチですか!
食べやすいように、短冊状にカットしてくれている。
その一本だけで、250gを超えている。
焼き方は、超のつくレアだ。
殆どナマと言っていい。
脂肪分は少ない。
ここは覚悟するしかない。
左手にフォーク、右手にナイフ。
切断を始める。
ガッツく。
時折、ナイフをおろし、赤ワインを口中に注ぎ込む。
ガッツく。
東京の<いきなりステーキ>で350gをガッツいた経験はあるが、
その比ではない。
そういえば、アピタイザー(前菜7種)に、
サラダボール、ウサギの肉も、その前に食べていたじゃないか。
ふと、先ほどのメニューを読み返してみる。
Min/2person
これは、こう訳すんじゃないのか?
《最低二人で食べてネ》
おのれぇ~食った!食った!
旨かった!
助けてくれたワインボトルが空になったところで、ギブアップ。
お勘定のレシートを見て、真相が判明した。
単品64ユーロとある。
再び、メニューを振り返る。
4ユーロ/100g
と書いてある。
つまり、
64/4×100=1600g。
1,6キロの肉塊!?
残量から推測すると・・・
どうやら、私は、900g食ったらしいです。
よいこは、最低4人で行きましょう。

ワインのコルクを上に置いてみた

900グラムが切り取られた