「
チネチッタ行きますか?」
ローマの郊外に撮影所があると言う。
いにしえからの映画の撮影所だ。
フェリーニに始まる、イタリアを代表する監督たちの、
撮影場所であり、ロケ場所である。
日本に例えれば、京都太秦撮影所とでも言おうか・・
行かない手はない。
帰りの飛行機の前に、寄り道してみた。
広い・・・
敷地は太秦の比でなかった。
しかし、北京で見た撮影所の広大さには比べられなかった。
(北京と比べるべきでないかもしれない。
あそこは、ケタが違う)
「このプールで、エルシドの特撮が行われました」
高さ20m、長さ100mの壁がブルーバックだ。
ブルーバックとは、CG映像の為に使われる外壁である。
そいつがとんでもなくでかい!
その前にあるプールが、100×200mほどある。
ここで、その昔のエルシドも、最近のエルシドの、
リメイクシーンも撮影されたのだと言う。
「ここが、NO5スタジオです」
最も大きなスタジオ(建物)だという。
中に入った。
「フェリーニが・・」
説明を聞く前に、広い広い空間に走り出した。
確かに、日本ではこれほどのスタジオを見たことがない。
高さも異常だ。
キャットウオークと言われる、照明を吊る天井付近を歩き回った。
外に出ると、お土産売り場があった。
カメラ型の写真立てが売られていた
買った。
チネチッタデザインの腕時計が売られていた。
買った。
カチンコが売られていた。
買った。
さっき、映画「夕陽のガンマン」を観ていたら、タイトルロールに、
チネチッタ・ローマの文字が・・・
巨大な壁ブルーバックとプール