《慶良間諸島》ケラマ
沖縄の那覇から、高速船で一時間。
南沙諸島としては、珍しく島が点在する諸島がある。
阿嘉島、渡嘉敷島、座間味島をはじめ、
小さな島が砕けた岩のように内海を囲んでいる。
つい最近、国立公園に登録された。
「えっ、今頃!」
驚いた方は、この海の美しさを知っている方だ。
沖縄系の海は、どこも美しい。
今、系と表現したが、鹿児島系であり、九州系でもある。
沖縄系は、世界でも透明度、透視度が、すこぶる高い事で有名だ。
その上、サンゴの生育度も高い。
17年ほど前、カリブの海に行ったことがある。
イギリス領バージンアイランド。
カリブ海という名に憧れ、旅立った。
ところが・・
透明度や、サンゴの生育度は、沖縄の比ではなかった。
いかに沖縄系の海が素晴らしいか、
あらためてウロコが目に引っ付いた。
そのウロコはがれ目を携えて、座間味の海に潜った。
な~んと!
なんという魚種の多さであることヨ。
何と云う、透き通る青い世界。
スキューバダイビングを始めて以来、初めて本気で考えてしまった!
「ひょっとしたら、
マウスピース外しても息できるかも?」
自然の中でハイテンションになる珍しい興奮を、
座間味の海は、差し出してくれた。