「おっ几帳面に戻ってきましたネ」
アナタは、時間を少しだけ逆行したようです。
タイムマシンの小説は、ずいぶん読んだ記憶がある。
先駆けとなった、ジュール・ベルヌのタイムマシンに始まり、
日本の小説家、特に、SF界に身をおく作家は、
一度は、筆を走らせる義務があるとみえて、
タイムスリップ難題を必死にこねくり回しているようだ。
そのどれもが、「なるほど!」
思わず拳を手のひらに打ち付けたくなるウイットにとんでいる。
その発想が面白い。
SF作家ではないのだが、
最近読んだものでは、
《ナミヤ雑貨店の奇跡》東野圭吾作。
に惹かれた。
これ以上書くと、ネタバレになる恐れがあるのでやめる。
「タイムマシンがあったらどの時代に行きたいですか?」
よく問われる質問だ。
私は、断然、未来である。
自分が生きているであろう未来ではなく、
もっとずっと先の未来を見てみたい。
なんなら、そのまま居ついてもいいかもしれない。
人は、それなりの順応力を持っている動物だ。
例えば、江戸時代の人が、現在にタイムスリップしたとしても、
驚いているのは、最初の一週間くらいなものだろう。
携帯電話なんて、すぐに当たり前に使えるようになるだろネ。
テレビも同様だ。
新幹線や、飛行機も、一度乗れば、大丈夫だろうし、
車の運転は、練習に練習を重ねれば、なんとかなるでしょう。
問題は、空気の汚れと、食い物かもしれない。
空気は間違いなくマズイ。
しかし、食べ物は、慣れれば、美味しく感じる筈だ。
なんせ江戸時代に比べれば、すべてがジャンクフード的である。
たぶん食べ過ぎて、太るだろう。
そして、一番の難題は、
世の中が騒音だらけで、ウルサイことだろうナ。