
いにしえから、我が国では、
4と9の数字が嫌われる。
花札遊びでも、「シッピン、クッピン」
と言って、4と1、9と1の組み合わせを忌んでいる。
ここで、話を天気に変える。
日本の天気の月別予報が当たりにくい月がある。
4月と9月だ。
どちらも、冬から春。夏から秋といった、季節の変わり目の月だ。
4月は、春の嵐が吹き荒れ、
9月は、台風が吹き荒れる。
<安定した>という言葉と真逆の気候が、4月9月だ。
「最近は気象予報が当たります」と自慢気の気象予報士が、
さすがに嘆いている月だ。
気象に詳しいウインドサーファーも、お手を挙げている。
特に今年の天気は、さすがの漁師でさえ、
悲鳴を上げている。
「わからん」
たった一言だ。
Uターン台風まで現れ、迷走ルートを走り回り、
中秋の名月などふっとばし、
縁側の、《名月眺め酒》の風流の邪魔をし、
ただでさえ悲しいニュースがあふれる新聞の一面を、
さらに悲報で包み、
「暑かった夏を終わらせたんだから、文句を言うな!」
居直りのセリフと共に、
クッピンは過ぎていこうとしている。
毎年のことながら、特に今年9月の居直り方は、やるせない。
9月くん・・・来年は、なんとかしようネ。