
突然、何かを思い立つ。
忘れるといけないと思い、自分宛にメールを送っておく。
あとで、読んで思い出す為だ。
さっき携帯をのぞいたら、メールがあった。
《エイ~で》
昨日送ったヤツだ。
何だろう・・エイーで?
何を思いついたのだろう・・エイーで?
ウチ間違いを考慮しても、よく分からない。
思い出すまで待っていてもしようがない。
話を変えよう。
~~~ ~~~ ~~~
時計もないのに、時刻がほぼ分かる。
さっき夜中に目が覚めた。
(たぶん、2時過ぎだな)
手を伸ばし、目覚ましの頭を叩く。
明かりが灯る。
2時10分。
正解。
ウインドサーフィンをしている。
腕時計はしていない。
始めてから、5時間くらいたった。
(2時40分くらいかな)
「ねえ、今何時?」
『2時35分』
ほぼ正解。
ドラマの撮影中。
深夜に及んでいる。
腕時計をしているが、ドラマ時間に合わせているので、
腕時計をしていないのと同じだ。
(23時20分かな)
「今、何時ですか?」
『23時16分です』
ほぼ正解。
時折、役者同士で、時刻の当てっこをするのだが、
私の近似値に勝てるモノはいない。
なぜ、時刻が分かるのか、よくわからない。
普段、時計を持っていないからか?
この能力が、何かの役に立つのかと訊かれれば、
答えようがない。
たぶん、ほとんど役には立たない。
というより、立った記憶がない。
それより、こっちを思い出してくれた方がよっぽどいい。
《エイーで》