
恒例の人間ドッグだ。
血を採られ、身長体重を測られ、
ピ~~~~
耳の能力を調べられ、
バシュッ!
眼圧なるものも調査され、
心電図、脳波、などなど・・・
さあ、そこで毎年恒例の不得意テストがやってくる。
《肺活量検査》
私の不得意分野の最たるものだ。
10年以上の間、肺活量検査で褒められた思い出はない。
常に、検査氏の方の、首かしげで、幕は降りている。
「おかしいですネェ」
おかしいのである。
いい大人の肺活量が、
小学生の女児並みの数値しかグラフに出されない。
「もう一回やってみましょうか!」
毎年、検査してくれる女性が、鼓舞してくれる。
ふうううぅぅぅぅ・・・
再結果・・さっきの数値を越えれなかった。
『すみません、もう一回やってもいいですか?』
再度チャレンジする。
ふうううぅぅぅぅぅぅぅ~
結果、もっと恥ずかしい数値が出た。
園児並みかもしれない。
たぶん、所作が何か間違っているのではないか。
自分の行為を疑ってみる。
でもネ、
吹き方に問題はないと思う。
咥えている吹き部分にも漏れはない。
「はぁ~い吸って吸って吸って吸ってぇ~~~、
はい、吐いて吐いて吐いて、もっと吐いて、
最後まで吐いてえぇぇぇ!」
年々、結果数値が下がっている。
いずれ、
幼児並みとの報告をする日がくるような気がする。
そのささやかな肺で、山の中を走り回っているんですけんどネ。
不思議だ・・