カレーを作った。
辛いカレーにしてみた。
玉ねぎを小麦色に炒める丁寧さは守った。
肉は、豚スペアリブにしてみた。
こんがり焼いた骨付き豚は、そのままで食べたかった。
ゴクリ
我慢して、カレー鍋に放り込んだ。
辛いカレーがテーマだ。
赤唐辛子を刻み、種まで刻み、いっぱい刻み、もっと刻み、
辛くしてみた。
あくまで辛さは、適当。
さあ、食べてみた。
グッ・・・
インパクトがくる。
スプーンに乗せる茶色い物体に汗が噴き出す。
さあ、そんな時だ。
舌を安すらぎたい。
言葉でいえば、《チェイサー》
ウイスキーを呑んでいる時に、横に水のグラスを置く。
チェイサーと呼ぶ。
そのマネをして、辛いカレーを食べている時のチェイサーが欲しい。
何かないだろうか?
見つけた・・
《やっこ》
豆腐である。
カレーをスプーンですくった後、豆腐をすくうのだ。
舌が鎮まる。
悲鳴をあげそうな舌が静かに落ち着こうとする。
醤油はいらない。
プリンだと考えればよい。
スプーンは変えても変えなくてもよい。
そういえば、なんか、コレに似た食べ物があったナ?
そうか!
《マーボー豆腐》だ。
凄まじい辛さを豆腐がやわらげている。
なるほど・・豆腐はいい奴だ。
《
ものすごく辛いカレーのチェイサーは豆腐》
ベトナム土産のとびだす切り絵