足でモノを摘む。
昔から、足は結構、キヨウである。
手ほどではないが、
かなりのレベルのキヨウさを持っている。
たいがいのモノを足指で掴める。
床に落ちているモノなら、ヒョイと掴める。
掴んで、空中に飛ばせる。
そのまま、洗濯機に放り込むのは、たやすい芸だ。
今、キヨウを漢字変換しようとして、つまづいた。
『器用』
コレでいいのだろうか?
試しに、『キヨウビンボウ』と打ってみた。
『器用貧乏』
正解が出た。
おお、やはり、キヨウとは、器用であったか!
漢字は、じっと見ていると、なにか違うような気がしてくる。
おっと、話は、足が器用な話だった。
話を戻して、わが特技のほどをご披露いたそう。
床に、タオル、ティシャツ、パンツ、靴下が落ちている。
私が裸足でその上を歩いてゆく。
アンダンテ・・普通の歩くスピードだ。
すると、足で踏まれたそれらのモノは、
足指に挟まれるや、ピョンピョンと跳ね上げられ、
背後から、頭を飛び越し、弧を描いて、
胸元に落ちてくる。
自動回収装置ともいえる。
もし、畳んだ状態で落ちてくれば完璧なのだが、
このマシンは、ただ放り投げるだけだ。
この技は役に立つのかと問われれば、ほとんど役には立たない。
単なる、レジャーである。
子供のいる家庭にお邪魔した時には、
おおいに子供にうける。
「もう一回やってぇ~!」
うけるのだが、お母さんにやんわりとたしなめられる。
どうも、私には来てほしくないようだ。