《石丸工務店》今日の仕事は、草刈りである。
友人の家の庭に、草刈りマシンを背負って乗り込む。
発注を受けるのではない。
あくまで、<押し込み草刈り>である。
押し込み?
その昔、<押し売り強盗>という悪党がいた時代があった。
玄関にアクラで座り込み、石鹸だのパンツのゴムだのを、
奥様に無理やり売る悪い奴である。
で・・私の場合は、押し込みである。
押し込みの方が、言葉としては悪い。
が、あくまで、謙虚な押し込みと思っていただきたい。
東に草ボウボウの庭あれば、行って刈ってやり、
西に草だらけの畑があれば、行って丸刈りにし、
「ここは刈らなくてもいいヨ」と言われても、
無理やり刈り取り、
「アアタ、刈ったあと、そのままじゃ困るんですヨ」
と嘆かれても、そのまま、去ってしまう。
そういう人に、私はなり・・・
ちょっと待て?
草刈ったあと、そのままで去るのかい?
いいんかい?
いいはずがないのだが、なんせ、
これから暑くなると、草刈りは、驚くほど汗をかき、
そのまま去ってしまいたい程、疲れてしまうんで・・
しかし、工務店経営者としては、言い訳もせず、
<誠実な仕事>
<責任ある出来栄え>
<失わない信頼>
をモットーに、ガソリン草刈りマシンを背負い、
日夜繰り出しているのです。
で、本日は、サービスとして、
庭の落ち枝刈りにも精を出した。
枝を狩り集め、縄でくくっている内に、
なぜだろう?
背負ってみたくなった。
背負うと、なぜだろう?
本を読みたくなった。
この・・マキを背負う私の名は?
二宮謙二郎