柿の花が今咲いている。
柿は、一本の木に、
オスの花と
メスの花が咲く。
最初に見て貰った写真が、オスの花。
二番目が、メスの花。
オスは咲くと、パラパラ地面に落下する。
役目を終えたようだ。
メスの花はやがて、果実となり、
秋、私とカラスを喜ばせる。
と書くと、異を唱えられる。
「違うよ、甘柿は、違う木から花粉が飛んでこないと、
受粉しないんだヨ」
ふむ、それは知らなかった。
という事は、一本ポツンとしかない柿の木は、
ほとんど渋柿ということになる。
そういえば、我が家の目の前の一本柿の木は、
その通り、渋柿だ。
カラスでさえ、避けて飛び去る渋いヤツだ。
誰も採らないので、やがて地面に落ちて腐り、
秋の風景に汚しをかけている困ったヤツだ。
冒頭の写真も、そやつを撮らせてもらった。
ところが、こやつは、
ヘタに焼酎を塗って10日も置いておけば、
甘柿以上の、見事な甘い柿に変身するし、
干し柿にすれば、カラスがさらっていったりする。
いずれにしても、あと半年。
花が咲いてから、やたら時間のかかるヤツである。