《八王子城》
東京都の西にある、八王子(はちおうじ)
ところが、そこに城があるとは、都民ですら知らない。
なぜ、知らないのか?
日本にあるあまたの城は、敬われ、保存され、
歴史がはっきりと記されている。
だのに・・
ここに、400年間、土に埋もれてきた城がある
八王子城。。
群雄割拠の戦国時代、
五代に渡る北条氏の最後の晩年、
豊臣秀吉が日本を統一しようとしていたその時、
関東の牙城が、小田原城であり、八王子城であった。
秀吉は言う。
「出ていけ!」
北条氏は、ガンとして出ていかない。
そこで、秀吉は、大軍をおし進める。
その大軍を迎え撃つために造られたのが、
山城の、八王子城だ。
攻めにくく、守りやすい城。
3万軍の軍勢を、300人で守ろうとしたらしい。
で、どうなったのか?
なんやかや悔しい艱難の末、たった一晩で陥落した。
おおぜいが討ち死にした。
大量の自害も出た。
滝が血に染まった。
あまりの忌みする出来事に、この地は、
《忌地》と嫌われ、
その後、400年以上、人が立ち入らなかった。
つまり、放っておかれたのである。
城があった事すら忘れ去られたのである。
そりゃあおかしいだろう・・ってんで、10数年前から、
発掘が行われ、八王子城の復元が進んでいる。
今時、発掘される城も珍しい。
そこに目を向けた私が行かないワケがない。
この一か月で、二回目の八王子城登山である。
この城山は、すぐ近くに高尾山がある。
年間250万人が登る高尾山。
世界で最も大量の人が登る山である。
その一部が、こっちに流れてくるような気がする。
流れてくる前に、登っておこう~っと・・
埋もれていたので昨日今日造ったようなまっさらな階段