池や湖に行くと、スワンボートが浮かんでいる。
恋人たちがアベックで(失礼)、
恋人たちが、
カップルで、足漕ぎ楽しむボートだ。
富士五湖の本栖湖には、スワンボート乗り場がある。
クマだのパンダだの、龍だのが、居座っている。
そして、なんといっても、このボートが優れものだ。
《富士山》
日本広しといえど、
富士山のスワンボートは、
そうそうお目にかかれまい。
それも、富士山の形を忠実にレリーフしてある。
大沢崩れや大室山なんかも、几帳面に形作っている。
コダワリの職人がいるらしい。
なんたって、この辺りの人々の富士山への思い入れは強い。
車のナンバープレートに多いのが、
富士山ナンバーに、
3776mの標高にちなんだ数字が付けられている。
《富士山が見えなかったら、料金を全額返す》
なんて宿すらある。
そして、不思議なことに、
スワンボート乗り場なのに、
スワンそのもののボートはなかった。
工事現場のパイロンだって、このとおり。
パイロンも富士山だ!