
非常に珍しい洞窟があった。。
南西諸島の久米島に、その鍾乳洞はある。
《ヤジャーガマ》
なにが珍しいかと言えば、
照明器具を持っていかなければ入れない天然洞窟が、
解放されている。
つまり、無料。
自由に入れる。
中は、無灯り。
遡ること10数年前、私はその地を訪れていた。
山の上のうっそうと生い茂る南国の樹木の先に、
ぽっかりと大きな口を開けた洞窟があった。
入り口に、小さな小屋が立っており、地元の女性が、
入り口番をしていた。
うろ覚えだが、300円ほど払った記憶がある。
洞内は、裸電球に照らされ、かなり広い空間が広がっていた。
そして、現在。
その小屋はない。
入り口には、
此処がヤジャーガマだと知らせる看板がある。
(ガマというのは、穴のことである)
あとは何もない。
観光客がフラリと立ち寄っても、
懐中電灯などの照明器具がなければ、いかんともしがたい。
まちがって、携帯灯りなどで入道しようものなら、
アララ遭難、なんてことになりかねない。
内部は広いし、そこそこ長い。
途中、天井が開いて、空が見える場所がある。
まるで、地底版のロストワールドである。
そしてその先も行けるのか行けないのか、全く案内板もない。
私的には、嬉しい悲鳴だ。
この場所は、以前、亡くなった方たちの骨を甕に入れて、
収めていた所でもある。
いまでも、そのまま残されている。
厳粛な場なので、ふざけて走り回ってはいけない。
そして・・
安全は、すべてアナタ次第だと、問われている。
さあ、どうぞ!