
《アナタは木に登りたいか?》
無理やり、人類を半分に分けようと質問をする人がいる。
なんでも半分に分けたいらしい。
《木に登りたい》
《木になんか登りたくない》
今、お茶を飲みながらホワ~ンとしている最中では、
「登りたくない」と答えるのが、当然の人類代表である。
しかし・・・
よくよく考えると、木は登りたい。
「登りたくない」と手を挙げた人の周りには、
おそらく
登れる木がない。
登れる木とは、登りやすい木である。
子供でも登れる木だ。
たとえ猿でなくとも、ヒョイヒョイ、あっという間に、
テッペンまで登ってしまえる木である。
もし、アナタの周りが、そんな木ばっかりだとしよう。
枝ぶりが、登ってくださいと言っている木ばっかりだとしよう。
アナタの細腕でも、ヒョイヒョイで済む木だったとしよう。
ヒョイヒョイ
片手に、お茶のマグカップを掴みながら、登っていける。
おっとっと・・
落ちそうになりながらも、お二階のテラス枝に、
洗濯物を運んでゆく。
この気持ちがつのると、アレを造りたくなる。
《ツリーハウス》
なぜ、ツリーハウスを造りたくなるのか?
先祖説を唱える人は、こう云う。
「その昔、猿だった時代の名残なのサ」
もっともらしい説明だが、それだけだろうか?
猿は、どちらかというと、樹の上に避難している。
しかし、ツリーハウス好きは、
樹の上に楽園を望んでいる。
ワクワクする何かを求めて、樹の上で眠りたいと願っている。
コーヒーを飲みたい、ビールを飲みたい。
決して避難ではない。
あえて応えるならば、<小さな冒険>とでも言おうか・・・
まあ、冒険のくせして、蚊取り線香は持ってあがるそうですが。

木登りツアー 谷川岳の麓にて