そういえば、熱中症にかかった記憶がない。
その昔は、日射病、もしくは熱射病と言われていた。
「麦藁帽子かぶらんと、日射病になるど~」
真夏の大分県では、頭のてっぺんから、
お日様の刺激が落ちてきた。
髪の毛があろうが無かろうが、頭の皮が痛い。
刺激的な陽射しに、クラクラしていた。
友達たちは、時折、日射病に倒れた。
熱射病にも倒れた。
しかし・・・
なぜか、けんじろう君は倒れなかった。
時は隔てて、昨日。
「34℃を超えるでしょう、暑さ対策に・・」
テレビで呼びかけられたのだが、
知人宅の庭の雑草が気になり、マシンを抱えて乗り込んだ。
ギュィ~~~ン!
バリバリバリバリ
得意げに、草を刈ってゆく。
草のある場所とは、ムッとする<草いきれ>地帯である。
いわずもがなの、高温多湿地帯。
小一時間刈っていると、着ていた長袖ティーシャツが、
ビッショリになった。
小二時間刈っていると、ティーシャツどころか、
下半身まで、プールに浸かった状態になった。
アゴから、水道の蛇口の閉め忘れのような、
三角形のタレ水が落ちている。
ポトポトではなく、ツル~~と流れ落ちている。
一滴の水を飲んでいないのに、この状態だ。
「終わりましたヨ~」
広い庭を刈り取り、草を掃き集め、仕事は終わった。
(仕事ではないのだが)
うむ・・熱中症にはなっていない。
その理由は、おそらく、汗の量と関係しているのではないか?
膨大な汗を、意味なくかく私である。
頭の先から、足の裏まで、ビショビショになる体質だ。
機械に冷却装置が装備されているように、
私の身体には、必要以上に冷却装置が備えられているらしい。
時折、思うのですが・・
汗って、売れないものですかねぇ~