
サングラスしてますか?
私は、目ん玉の瞳が薄い。
真っ黒が10とすると、7くらいの薄さである。
どちらかと云うと、灰色と茶色を混ぜた色をしている。
真っ黒の人が、平然と真夏に日光浴をしている横で、
シバシバ瞬きの目をうろつかせ、
ゴルゴ13並みのカミソリ目で、世の中を眺めている。
よもや大きく目をひらけて、遊んでいようものなら、
その夜は、鳥目となってしまう。
つまり、よく見えなくなる。
サングラスは必需品だ。
車でも、町歩きでも、さらには、ウインドサーフィンでは、
なくてはならないアイテムだ。
この間の、本栖湖往復100キロ、2時間半の記録達成時には、
当然、サングラスを装着していた。
もし付けていなかったら、その後、
眼科のお世話になったであろう。
ところが・・・
このサングラス。
いつでもどこでも掛けていていいのだろうか?
「やあ、イシマルさんじゃないですか?」
久しぶりの友人が声をかけてくれる。
そんな時、サングラスを掛けたままで対応できるか?
『相手に目を隠して話をするというのは、失礼である』
私は日々、こう思って過ごしている。
誰かが近寄ってきて話し始めたら、まずサングラスを外す。
「アナタを見ていますよ」という意思表示でもある。
《目は口ほどにモノを言い》の実践だ。
そして、昨日もそうだった。
「やあ、イシマルさん・・・」
すぐに、サングラスを外した。
目の前に湖がギラギラしていた。
空気が薄く乾燥していた。
太陽が、キンキラキンに照り付けていた。
その夜・・・トイレに立った。
暗闇で転んだ。