
口ばっかしの奴がいる。
「ああ、いいよいいよ、任しといて」
「そ~んなん、すぐ出来るヨ~」
安うけ合いするのだが、やってくれた試しがない。
そんな時、奴はこう呼ばれる。
「おめえは、蕎麦屋の釜ん中じゃ!」
コレは謎解きである。
言葉遊びである。
答は・・・
「湯ばっかし」 (言うばっかし)
確かに、蕎麦屋の釜の中は、湯しか入っていない。
塩すら入っていない。
常にグラグラ煮たてられており、
蕎麦が放り込まれるのを待っている。
厳密に言えば、昼食タイムの終わりごろに釜の中をのぞけば、
蕎麦粉のとろみがついており、
湯ばっかしと言えないかもしれない。
っとここで、この言葉遊びに異論を唱える方が口をはさむ。
『ラーメン屋の釜の中でも良かったんじゃないんですか?』
「・・・・・」
『うどん屋の釜の中はどうなんですか?』
「・・・・・」
『スパゲッティ屋はどうします?』
「・・・・・」
『きしめん屋は?ソーメン屋は?冷メン屋は?』
「・・・・・」
『それに、自宅の風呂釜だって湯ばっかしですよネ』
「いや、そこには、バスクリンが・・・」