夜中に足がツルと嘆く友人がいる。
7人の仲間がその場にいて、多数決をとってみたら、
「ツル」という人が3人いた。
4割以上の確立で、人は夜中に足がツッている。
すると、その中に、驚きの言葉を吐く人物がいた。
「ツレと言われれば、今すぐにでもツレます」
彼は、ツッシーと呼ばれている。
足がツルからそう呼ばれている訳ではない。
名前の頭にツシが付くというだけの理由から、
ツッシーと呼ばれている。
彼は、自由自在に足をツレるのだと云う。
あくびのマネをしていると、あくびが出てくるように、
ツル行為も自在だと、控えめにタメ息をつく。
しかじ、今すぐツレと言われてもツル訳にはいかないとも云う。
そりゃそうだ。
あんな辛いものをしたがる人はいない。
ツッシーも同様で、頻繁にツルのだが、
慣れることはないと、苦しい気持ちをつぶやく。
「ウインド中に、海の上でツッたりしますネ」
ひえ~
沖合いで、必死に足と格闘しているのだそうだ。
「一度に10か所同時にツッたことがありますネ」
ひえ~
「首だの、背中だの、わき腹だの、おけつだの・・・」
ひぇ~
もの凄く痛いのだそうだ。
人生が終わりそうな気がするそうだ。
ど・どうやって切り抜けるのか訊いたのだが、
答えようがない顔をしてうつむいた。
「ツレと言われれば、今すぐにでもツレますヨ」
いや、いい、いい、しなくていい、
人生終わらなくていい!
ツッシー