
秋田県のお土産的な売り場に、熊の肉が売られていた。
コレって、この辺りでは当たり前なのだろうか?
どうやって食べるかは、後で考えるとして、まず買った。
安くはなかった。
どなたかが、苦労して捕ってきたのだから、当然値は張る。
持ち帰り解凍した肉塊を眺めた。
熊とは、見た目は、色が黒っぽい。
肉もかなり色が濃い。
赤肉というより、黒肉である。
焼いてみようかと考えたのだが、
おそらく硬いのではないか?
そこで、やはり鍋にしようと、基本に戻る。
(何の基本だ?)
小さめに刻む。
味付けは、スキヤキ風に煮てみる。
グツグツグツ
ふ~む、いい香りがただよう。
臭みはない。
ひとすくい器にとり、箸を伸ばす。
やはりというか、当然というか、肉は硬めだ。
猪より硬い。
良く噛む。
さほどの野生は感じない。
頑張ってよく噛む。
そのうちじんわりと独特の旨味がしてきた。
なんだろう、この旨味成分は?
ジビエと言っても、鹿や猪や雉とは、明らかに違う。
熊だと知らなくても、思わず乗り出したくなる味。
この押し出しの強い味は、私好みである。
ところで、(冒頭写真の右端)の脂身はどこにいったのだ?
ゴソゴソ
ナベをほじる。
おおぉ~いたじゃないか!
パクリッ
な・なんと!
脂を喰って初めてわかった。
オマエは、獣だナ!
まぎれもない獣だナ!
かなり苦労したナ。
頑張り続けたナ。
すまんナ、最後のひとかけまで喰ってやるからナ・・
え~と、このケモノは、どこに売ってたんだっけ?
大潟村の干拓記念館の物産売り場だったな・・ふふふ