猪 鹿 ウサギ
そうか!
ここのところ、野獣鍋をいくつも拵えてきた。
《熊ナベ》
《猪ナベ》
《鹿ナベ》
《ウサギ鍋》
ならば・・・
北海道の函館に行くと、朝市の市場に、
食堂が、たくさん花開いている。
イクラ丼だのウニ丼だの、
よだれタラタラの食材が溢れている。
欲張るならば、三色丼なるものもある。
イクラとウニとホタテが一緒に食べられる丼。
そうか・・・
ならば、それに倣って、
この鍋を造ってみようではないか!
《イノシシ、鹿、ウサギ、の猪鹿蝶鍋》
花札の猪鹿蝶(いのしかちょう)。
ん・・?
猪鹿(いのしか)までは、当たっているが、
蝶(ちょう)は違うかもしれない。
ウサギ=蝶 とはならない。
う~~む、おしい!
なんとかならんか?
なんとかしよう。
こういう時は強引さが必要だ。
強引にウサギと蝶々を結び付ける。
ウサギの耳は、蝶々に似てるじゃないか!
猪鹿蝶の蝶は、ウサギだ!
よし!
では三獣鍋を造ろう!
グツグツグツ
三獣を鍋に同席させた。
グツグツグツグツ
いい香りがしてきた。
おそらく、三獣鍋を食べた人は、少ないだろう。
ふふふ・・
その時だった。
ピンポ~~~ン
誰かが、玄関に来た。
滝田くんだ。
鼻が利くとは、彼の事を言うのだろうか・・
これからは、滝田くんの事をこう呼ぶことにする。
《ラッキーマン》
by ishimaru_ken
| 2017-10-21 05:43
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