
『
よっこいしょういち』
立ち上がるときの掛け声に、横井正一さんが使われている。
いわゆる調子づけのダジャレだ。
『
へいしょ恐怖症』
これも立ち上がりの掛け声だ。
ついでに言った感が強いが、一度言い出したら、
次から、<恐怖症>を付けないと気がすまなくなってくる。
『
よっこらルッコラショっと』
こちらは座り込みの韻踏みだ。
野菜のルッコラが登場する。
リズム感を大切にしている。
『
へ~へくしキロメーター』
クシャミをした時、最後を、ションではなく、
キロメーターと締めくくっている。
これは、完全に癖である。
例えば、同じクシャミでは、こんな癖の人もいる。
『
ハ~ハクションがらがった』
ちばてつやさんの描く漫画「ハリスの風」の主人公、
石田国松が、歌を唄いながら、歩いている。
その歌が・・・
「♪~
どんがーどんがらがった~♪」
パクリである。
これらを見ていると、昔からある掛け声を検証してみたくなる。
『
うんとこどっこいしょ』
コレは、
最初は『どっこいしょ』だけだったのではないか?
『うんとこ』は、調子付けに、
後から、誰かが言い出したのではないか?
当然、ドリフのこの歌もその類かもしれない。
『
えんや~こーらやっと、どっこいしょのこーらやっと』
恐らく大元は、
『
えんやこら、どっこいしょ』
「ドッコイショ」が最初にあった説からすれば、
後から、誰かが「えんやこら」をくっ付けたのかも。
その証拠に、『どっこいしょ』には、
「うんとこ」、「えんやこら」の他に、
接頭語がいくつかくっ付いている。
『
へいこら、どっこいしょ』
『
ひぃこら、どっこいしょ』
『
こらまった、どっこいしょ』
また、語尾に付ける場合もある。
『
どっこいショッピングセンター』
『
どっこいしょうがねえなぁ、言っちまって』
立ち上がる時に、言っちまった自分を卑下している。
癖になっているので、
公の場面以外では、もれなく使っている。
いや、大事な儀式の最中でも、ポロっと出たりする。
「お父さん、花嫁の最後のご挨拶ですよ」
『おお~よっこい
しょうべんして来よう』