
そういえば、正月に、「○○をする」と云うコダワリがない。
餅を食べるとか、どこどこへ行くとか、
どっちを向いてかしわ手をうつとか、
習慣化したものはない。
3日あたりになって、
「しまった、神社お参りしてなかった」
遅まき参拝をすることはある。
いずれにしてもその程度である。
餅があれば、雑煮にもするし、おろし餅にもする。
白紙があれば、書初めをするし、
早朝目覚めれば、元旦でもないのに、
「初日の出~~!」
かしわ手をうったりする。
初日の出が、7日あたりでも、気にしない。
ただ・・・皆のようにうまくできないのが、
お屠蘇である。
朝起きて、「ホレ正月のお屠蘇」とばかり、
お神酒がつがれる。
初日の出を浴びながら、酒をしたためる。
昼になると、
「正月だから」という名目で、ビールがあけられ、
日本酒の栓が、ポンと音を立てる。
夜はしっかりお酒を呑むくせに、
明るいうちのアルコールが苦手である。
呑んで旨くないのかと問われれば、
「うまくないことはない」程度の感想しかない。
どちらかと云うと、調子が崩れる。
昼間から呑み、夕方になると、気分がすぐれなくなる。
呑んでいる時間の長さの問題ではなく、
明るい時間帯という感覚的なものだ。
昼呑んでいるという罪悪感ではなく、あくまでタイムに過ぎない。
「ま・ま・正月だから・・」
ビールをすすめられるのだが、
コップに入った黄金色の液体が、
普段の10分の一の魅力しか誘ってこない。
「すみません、あの牛乳を・・・」
『あほなこといいなんナ』
正月だけは、酒が呑めない人であったらなあ・・と。
で夜、ビールをあけようとした時には、皆、
グウグウいびきをかいている始末でして・・