
「ポッポッポッポッポ~~~ン!」
スキーのスピード競技のスタートでの光景だ。
さあ、アナタにききたい。
あのスタートの、やり方を理解してますか?
私は、つい先年まで知らなかった。
スキーを始めて、スラロームをやってみて、
ポールというモノにチャレンジしてみて初めて知った。
それも、師匠大畠さんに教えて貰ってわかった。
「スタート位置に立ち、ポッという音が始まって、
5秒以内に足の前にあるバーを押して、スタートするのです」
なるほど・・バーを押した瞬間から計測時計が動き出す。
ポッポッっと鳴る音は、5秒間の目安の音なのだナ。
最後のポ~ンが鳴ったあとでは、失格になる。
うまいことを考えたもんだ。
ん・・?
この音は、アレだ!
サスケのスタート音と同じじゃないか!
サスケの場合は、最後のポ~ンを聞いてからスタートとなる。
その前に出たのではフライングになる。
う~む・・困った。
いや、困るほどではないのだが、
緊張状態における音には、なぜか敏感になる。
その音に、身体が反応するようになる。
実際、テレビでスキーを見ている最中、
ポッポッポ~ンに反応する自分がいる。
毎回、この音で、腰を浮かしている。
両足の筋肉が、機敏に反応している。
こればかりは致し方ない。
音によるスリコミだ。
洗脳と云ってもいいかもしれない。
その昔、高島忠夫さん司会による
《ドレミファドン》という番組があった。
楽曲の最初の音が流れた瞬間に、
曲名を答えるというクイズだった。
アレこそ、音に反応する究極であった。
あの番組の場合は、目の前のボタンを手で押していた。
スポーツマンたちは、その代わりに、身体全体が反応し、
ダッシュする神経を身につけた。
これはやっていいのかどうか悩みどころなのだが、
というより、倫理を問われる行為だと思うのだが、
陸上100mの記録者たちの死期が近づいた時、
「ご臨終です」
医師が告げた瞬間、スタートのピストル音を発したら、
生き返るのではないか・・・
っと、50年以上前に考えた、
小学生のけんじろう君がいました・・・
ごめんなさい。