究極のそば
《そばや》
今どき、究極のそばと言われても、
はいそうですか、で終わってしまう。
「売り切れ次第終了」
と書かれていても、そういうもんだろな、で終わってしまう。
究極だの、元祖だの、韃靼だの、
おもいつく限りの限界に近い漢字が使われるのが、
そばの宿命だ。
当たり前すぎて、「手打ち」に重みはなくなった。
むしろ、「手打ち風」だの、「半手打ち」を見つけると、
はて、どんなそばだろう?と関心を持ってしまう。
そんな折、以前から気になっていたそばやに足を運んだ。
しかし、又しても、そば売り切れで食べられなかった。
どうも、こうやって焦らされている気がしないでもない。
期待が高まるほど、旨味を感じるという手法かもしれない。
それでもいいから、食べたいと思うのが世の習い。
わざわざ、高速道路を100キロ以上走っていくにも拘わらず、
まだ食べられずにいる。
そのそばやの名前は、《そばや》
確かに究極の店名だ。
これ以上減らしようがない。
スパゲッティ屋が、「スパゲッティや」とだけ書いて、
やっていけるだろうか?
そもそも店名登録はできたのだろうか?
定休日は、水曜日・・
これだけは、しっかりと覚えておこう。
AM11時から~
これも覚えておこう。
でも、おいらは並ぶの嫌いだかんなぁ~