新幹線で東京から京都に向かうと、
琵琶湖に近づいたあたりで、右側に大きな山が現れる。
気になっていた。
冬には、真っ白になり、
夏には、新緑と灰色のツートーンになる。
あの山はなに?
《伊吹山》いぶきやま 1377m
関西で、知らない人はいない山。
この界隈の近県の学校の校歌に歌われること、約370校!
っと聞けば、登らないではいられない。
ハッと気づくと、新東名高速道路のパーキングエリア、
『遠州森町』のレストランで、うな重を食っていた。
次の瞬間には、伊吹山の登り口にいた。
セッカチさは、映画のコマ送りである。
この山には、2008年までスキー場があり、華やかだった。
しかし、今はその名残りの草の平原が広がりをみせている。
ゆえに、さほど高い山ではないにも拘らず、
見晴らしがいい。
三合目から見上げる、伊吹山は壮観だ。
これから登る山容すべてを惜しげもなく見せてくれる。
この山に似合うのは、クラシック交響曲だ。
五合目まで登ると、
頂上までのソリ立つ壁の大迫力に圧倒される。
すると頭の中に、交響曲楽団のシンフォニーが鳴り響く。
ティンパニとシンバルが打ち鳴らされて、
管楽器と弦楽器が、大もりあげをしてくれる。
新幹線から眺めていた、モッコリした山の印象はない。
なんたって、標高差1200m。
なめて貰っては困る。
頂上に到着すると、日本武尊(やまとたける)の像があり、
白いイノシシの像があり・・
アレレ・・?
あそこに見えるのは、バス停じゃないのか・・?
改めて登山案内書をめくると、
晩春には、バスで9合目まであがって来られるそうだ。
小屋も数軒あり、食事もできるそうだ。
ふ~~~ん
今度は、それもやってみよう。
おっ、あの山はなんだ!
頂上から真南に、まだ残雪を抱いた山が見えたゾ。
よし、降りたら、明日あの山に突貫だ!