霊仙山山頂
昨日の続き
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霊仙山(りょうぜんざん)1096m
そう、登山案内書に書いてある。
こっちの案内にもそっちの案内にも、1096mと書いてある。
ところが、私が登頂した山頂の表示はちがった。
1084m
山頂に立っている棒杭にしっかり書かれてある。
霊仙山山頂 1084m
となると・・
この12mの差はなに?
誤差の範囲を超えている。
山の高さは、小数点の加減によって、1mほどの誤差がある。
しかし、それには当てはまらない。
山頂で琵琶湖を眺めながら、頭をめぐらした。
その頭を、琵琶湖の反対側に、まるでエクソシストのように、
グルリと回した。
すると、その方向になんだか、
もうちょっと高い峰があるような気がする。
リュックを背負いなおし、向かった。
いったん少し下りまた登り返す。
6~7分ほど歩いたところに、ソコはあった。
《霊仙山最高点》 1096m
あんですと?
山頂が 1084m
最高点が 1096m
コレはどう考えたらいいのだろうか?
普通、最高点が山頂でしょ。
山頂より高いところがないから、山頂と呼ぶんでしょ?
ほいじゃ何かい・・
金メダルより銀メダルの選手の方が、記録が良かったのかい?
今、ついオリンピックのたとえを使ってしまったが、
真相は、その辺にあるかもしれない。
答は、
眺めと信仰かな。
琵琶湖を泰然と眺められるのは、山頂の方である。
最高点は奥にひっこんでいるので、湖は見られない。
逆に言えば、湖や里からは、
山頂は見えるが、最高点は見えない。
よって、日本では珍しい山頂と最高点が別々の山が出来上がった。
・・のではないかと、私が勝手に想像しながら、
草原の山を大手をふって下ってゆくのであった。
霊仙山最高点