
目が覚めた・・
ような気がする。
真っ暗だ。
何も音が聞こえない。
寝ているということは、布団がある。
そっと手を動かす。
シーツの手触りからすると、ここは自宅のようだ。
え~と・・
寝室のベッドの手触りではないナ。
コレは・・リビングに敷いた布団だナ。
そうだった、ゆうべ、日本酒をきこし召して、
いい気分になったところで、そのまま眠りたいと思い、
その場に布団を敷いたのだった。
グゥゥゥ
日々、同じところに寝る方が多いと思われるが、
私の場合、同じところに眠るというのが、
どうも苦手で、
飽きるのである。
毎日違う場所で眠りたい。
違う場所とは、ホテルであったり、旅館であったりと云う意味だ。
あわよくば、友人宅とかでもいい。
まあ、毎日は無理でも、二三日おきに移動できたらと願っている。
実際には、それは無理な注文だ。
そこで、家庭内で、移動宿泊を楽しんでいる。
今日は、リビング、
明日は、玄関。
おっと、ピューピュー風が強くウルサイので、廊下に布団を敷く。
ごめん、今夜、納戸で寝る。
(大人だから、押し入れでは寝ない)
先日、駐車場のハイエースで眠ろうとしたのだが、
ご近所の方の目に見つかり、さすがに自粛した。
なぜ、飽きるのか・・わからない。
カラっと乾いたシーツを張ってある、
本来の寝室のベッドがいいに決まっている。
実際、そこに寝た時が、最も安眠が取れている。
グッスリ
たぶん、私は、常に旅をしたがっている。
動きたがっている。
じっとしていたくない。
どこかへ行きたがっている。
その現れが、
自宅内放浪という落ち着きのなさになっている。
あっ、これだけは言っておきます。
あくまで布団です。
ソファで眠るのは嫌いです。