![洞窟探険家 吉田勝次氏の洞窟写真集 発売_e0077899_14151786.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/201805/06/99/e0077899_14151786.jpg)
洞窟の写真集が売り出された。
吉田勝次氏による、稀に見る稀有な写真の数々が、
「洞窟とは、地下とは、鍾乳洞とは・・」
その答えを差し出してくれた。
洞窟発見とは、真っ暗な地下空間に、人が入ることで、
言葉とおり、初めて陽の目をみるのである。
地下の空間を撮影するのは、きわめて難しい。
まず、人跡未踏の地下世界に侵入するだけでも、
極限にちかい、精神の力がいる。
そこに何かがあると分かっている訳ではない。
なにもないケースの方が遥かに多いと、吉田氏は語る。
それでも突き進み、引き返し、また突き進み、引き返す。
その果てに、とんでもない身震いするような世界に出会う。
人類が初めてその光景を見る。
この美しさをなんとか、人に知らせたい。
写真を撮るしかない。
では、どうやって撮る?
彼は、たった一枚の写真を撮る為に、
大量の照明機材を持ち込み
命の危険と共に、気の遠くなるような時間を費やし、
パシャリッ
記憶を記録に置き換えた。
洞窟探険家が、
洞窟写真家になろうとしている。
写真集の表紙には、こう書かれてある。
CAVE
EXPLORER
この表紙写真は、富士山の噴火口に潜ったおりに撮影した、
吉田氏お気に入りの作品だ。
手前の氷の筍の向こうにグレンの炎に焼かれた壁。
一人のケーバーがたたずみ、白い息を吐いている。
この写真について、
写真集の末尾の解説にこう書かれてある。
天然の色とは思えない見事な景色の火山洞窟。
モデルはアウトドアマンで
洞窟好きな俳優の石丸謙二郎さん。
僕が撮った洞窟写真の中で、
いちばん気に入っている一枚