この一か月で、私は、10の山に登っている。
一週間に2峰という登山。
標高差2800mもあれば、300mもある。
11時間、山の中を歩き続けることもあれば、
4時間で戻ってくる場合もある。
いずれにしても、
相当量のカロリーを消費していると思われる。
そんな私が、体重計に乗る。
どれほど痩せているのだろうと、
当然の興味がわく。
4時間歩き回った後の体重計を見てみよう。
「え~とネ・・変わってないナ」
8時間格闘した後の体重計を見てみよう。
「ふむ、増えているナ」
ここで、証人が現れる。
隊員の滝田くん。
「ええ、彼(石丸)はボクの半分しか山中で食ってないですネ」
「半分どころか、ほとんど食事をしてないですネ」
その滝田くんが、山から帰ってきて、同じ体重計に乗ってみる。
滝田くんは、1~2キロ体重が減っている。
イシマルも同じハカリに乗る。
・・体重は増えている。
滝田君の4分の一しか食べていないと、
本人によって厳格に証言されたのに、
なぜか、イシマルの体重は増えている。
もう一回、ふりかえってみよう。
滝田くんは、朝から昼から夕方まで、常に喰い続けている。
おにぎり、パン、ボタモチ、アメ、チョコレート・・
口を常に動かし続ける。
対し、イシマル。
休憩時に、水を飲む。
それだけだ。
時折、差し出されたアメを一つなめる。
買ってきた小さなパンをちょこっと食べる。
滝田くんの4分の一以下の食事風景だ。
いったいどういう事だろうか?
私の身体の中で何が、どう変化しているのだろうか?
試しに、山の中で、彼と同じモノを同じだけ食べてみた。
結果・・
体重がド~ンと増えた。
ばっかみたい・・・
食欲旺盛な野生の猿