昨日、「メートルがあがる」の話の中で、
この言葉が出てきた。
《駆けつけ三杯!》
酒席に遅れてやってきた輩に、初めから呑んでいる皆が、
酔いに追いつくようにと、発する言葉である。
温かみとからかいの両方の意が込められている。
どちらかと言えば、半分酔った人間が発する言葉であるので、
ノリの気分が、大半。
それが証拠に、さっきカッコつきで書いた表現。
《駆けつけ三杯!》
の最後に、ビックリマーク!の、
オッタマゲーションが付いている。
話は外れるが、「!」
このオッタマゲーションの正式名称は、
何というのだろうか?
毎回、オッタマゲーションと呼ぶのがあほらしい。
話し戻って、駆けつけ三杯!
この呑み方は、間違いが起きやすい。
その昔・・
40年前・・・
友人の結婚披露宴の二次会。
遅れて、会場である飲み屋にとびこんだ私。
「お~来たなぁ~駆けつけ三杯!」
ウイスキーをグラスに並々を注がれ、
一気飲みの三杯儀式をやらされた。
若さとは、おバカの代名詞。
ゴクゴクゴク~ゴクゴクゴク~ゴクゴクゴク
呑み方は、片手を腰にあて牛乳を飲む姿にそっくりだ。
若さのあまり、
アルコールが身体に巡るのに時間がかかる事、
に対する知識がない。
目が覚めた。
記憶を失ったのであろうか?
手探りすると、布団に寝ている。
横向けに寝ている私の目先に、女性が眠っている。
ドキッ
やばい・・
グルリ180度向きを変えた。
するとそこには、よく知った男がイビキをかいている。
もう一度、首だけ180度向きを変えた。
意味が分かった。
私は、新郎新婦の初めての夜に、
その真ん中に眠っていたのである。
駆けつけ三杯の恐ろしさは、こんな形で現れる。
そろ~と、ふとんを抜け出し、抜け足差し足で、
玄関からはい出たお馬鹿なオオバカモンは、
二度とするものか、駆けつけ三杯!
いや、「一杯でもするものか」
と、間違って履いて出た新婦のスリッパに誓うのであった。
メジナの刺し身