
冒頭のこの写真を検証してみよう。
所;群馬県の武尊山の剣が峰の山頂からの風景
時;5月の下旬
人;イシマル
私、イシマルが、なにかを指さしているのは明白。
しかし、その方向にある帽子は何?
わが探検隊員が被っていたハズの帽子である。
しかし、なぜ、こんな構図になっているのか?
最初にことわっておくが、
奇をてらう為に、UFO的な写真を演出したのではない。
あくまで、偶然捕れた写真である。
シャッターを押したのは、新人の探検隊員。
意味なく押した。
すると、指さす私と、宙に浮かぶ帽子が撮れた。
この写真を見ると、誰もが、
「帽子をほおった」のだろうと疑う。
しかし、この地は、海抜2020m。
切り立った断崖の頂上。
名前も、《剣が峰》
一歩間違えば、谷底に落ちてしまいかねない狭い岩の上。
帽子をほおる余地などない。
投げれば、谷底深くに落ちてゆく。
なんたって、シャッターを押そうとしている本人が、
怖くて膝がふるえている。
その高度感にビビッている。
ほんじゃ、この写真の真相な何であろうか?
私は、数時間かけてUFOのナゾに取り組んだ。
そして、そのナゾを解いたのである。
実は・・・
一見、麦わら帽子に見えるが、
この帽子の形状が面白い。
被った時、顔の前と後ろの長さが違う。
そこで長い方を前にもってきて、後ろの短い方を
さらに折り曲げている。
こうすることで、後頭部の部分が、
リュックとぶつかるのを防いでいる。
さあ、そこまでは分かった。
さて、この帽子はわが探検隊のヨウコ隊員が被っている。
ヨウコ隊員の髪は真っ黒。
偶然、帽子の下の部分が見事に、
背景の黒い山の中に染まってしまった。
いわゆる擬態って、奴だ。
タコがよくやる、背景に自分を似せる擬態だ。
偶然におこるこの現象は、写真に撮られると、
しばしば、怪奇現象と呼ばれ、
それなりの所に投稿されたりする。
私は、現象の原因と結果を知っているので、
それなりの所に投稿しない。
だから、ここで、アナタに見てもらっている。
文章で解説するのは、難しいので、
ヘタクソな挿絵を描いてみた。
どうかご理解を・・・