
盆暮れ正月、ゴールデンウイークに高速道路を走っていると、
必ず、大渋滞にはまる。
20キロ、30キロは当たり前。
ぜ~んぶ足すと、60キロなんてのもある。
「どれくらい動いた?」
『5キロかな』
一時間でたったの5キロしか動いていない。
そんな時、ふとつぶやく。
「
ボクはもう帰れないかもしれない」
家まで、あと200キロ以上走らなければならない。
距離わる時間を計算したくない。
今日中に帰れるかどうか、という単位になっている。
しかし・・上には上がある。
時には、車が路上でスタックした如く、
いつまでもジッとしていたりする。
さっきから5分以上、止まったまま。
10分たって、10mしか動かなかったりする。
前の車は、我慢できなくなった子供たちを、
外に出し、小便をさせている。
連れだって走っている車同士の仲間が、外に出て、
オニギリをパクついたりしている。
さすがに、キャンプ用具を引っ張り出したりはしないが、
キャッチボールを始めた親子を見たことがある。
中には、高速道路を歩いて前の状況を調べにいく輩もいる。
誰かが、路肩の土手でタバコを吸い始めると、
我もと、ツレモクをする人がでる。
知らない人達が、火の貸し借りをしている。
うぅぅ~
ハンドルを握る腕にうっぷしながら、
しぼる声が・・・
「
もうボクは、生涯帰れないかもしれない」