「おお~アレは、山頂に桜が満開ではないか!」
指さした山頂は、
大台ヶ原山の日出け岳(ひでがたけ)1695m
台地の駐車場に着いたら、やたら寒かった。
すぐにダウンを着こむ。
おそらくマイナスに気温は下がっている。
そんな時だった。
駐車場から頂上直下が見えた。
「おお~
桜が満開に咲いてるじゃないか~」
秋とは思えない隊員たちの声が漏れる。
まあ、秋に咲く桜ってのもあるにはある。
その群落だろうか?
それにしても気温が低い。
ここはひとつ、このナゾを解くしかない!
いざ、しゅぱ~つ!
ってんで、なんやかや、4時間山中を歩き回った。。
台地を登ったり下ったりしながら、
問題の場所までやってきた。
「桜はどこに?」
辿りついた頂上、日出ケ岳には温度計が設置されていた。
1℃
ふ~む、いくらなんでも桜が咲く気温ではない。
おや、なんだアレは?
キラキラ光っている樹を見つける。
枝に、氷が多量に付着している。
えっ・・
《霧氷》むひょう?
霧氷が、白い花弁に見えるではないか。
おお~まさに桜の花だ。
桜とは、花だけあって、葉っぱが無い。
霧氷も氷だけあって、葉っぱが無い。
もいっかい、冒頭の写真を見てみよう。
どう見ても、桜満開だよネ。
午後になって、かなり溶けた霧氷