
大阪は、食の都である。
特に、なんば辺り一帯にいると、
一か月三食別のモノを食べることができる。
「さて、今日は何を食べようかな?」
最近、ひときわ目立つのが、
《牛カツ》 ギュウカツ
トンカツの、豚が牛になっただけとも言えるが、
食べ方が、ちと違う。
牛カツの場合、
揚げたコロモ状の肉塊をいったん短冊状に切る。
(ここまでは、トンカツと同じ)
しかし、よく見ると、肉はまだまだベリーレア。
テーブルの上には、アツアツの鉄板がしつらえてあり、
自分で、まだ赤い肉に火を通すのである・・お好みに。
私のお気に入りは、ごはんではなく、
蕎麦をすすりながら、牛カツをいただく。
タレも、ソースではなく、ソバツユ。
じゅるじゅる・・ガブリむしゃむしゃ。
考えてみれば、肉蕎麦やコロッケ蕎麦があるのなら、
ステーキ蕎麦があってもおかしくない。
ステーキにコロモが付いているだけだ。
そして、ギュウとトンの違いは、重量が同じ場合、
ギュウの方が軽いということである。
軽いとは、
たくさん食べた感が弱いとも言える。
トンカツが150gだったら、
ギュウカツは、200g食べた方がいい。
方がいいなどという言い方はおかしいが、
満腹感のなさに、お店を出て、もう一軒入りたくなっては困る。
実際、経験者がこう言っているのだから、
素直に従ったほうが身のためだ。
経験者と言ったが、私の場合、まだまだ経験が浅く、
自分がどれくらい食べたらいいのかの判別が出来ていない。
お店では、グラムを選べるようになっている。
トンカツ屋では選べないのに、
なぜかギュウの場合は、選ばざるを得ないシステムだ。
嬉しいような悲しいような・・・