
《わき見注意》と書いてあるこの看板。
目立つ。
見た事がない看板なので、目がいく。
おそらく、この辺りにジェット機が飛ぶのであろう。
「それを見るな」と警告している。
「わき見するな」と、わき見したくなる看板で警告している。
この看板を見る行為は、わき見にはならないらしい。
鹿だの狸だのの、《とび出し注意》の看板と同列らしい。
こうなると、できれば、走行中に件のジェット機に、
飛んでもらいたかった。
その上で、この看板に従ってみたかった。
見るなの威力を感じたかった。
注意看板とは、インパクトがすべてである。
熊注意だの、滑落注意だの、
慣れてしまっては、喚起にならない。
斬新なアピールが我らの眼を覚まさせる。
その意味で、この看板《わき見注意》は優れている。
すぐれているのだが・・
ある意味、わき見を促しているように見えなくもない。
微妙な看板である。
この看板を見る行為が、わき見にはならないのだけは、
法律上、確かなのだが・・・