イノシシ週間は続いている。
イノシシと云えば、やはり牡丹鍋だろう。
しかし、牡丹鍋は常々食べている。
せっかくイノシシ週間だと銘打っているわけだから、
普段と違う食べ方をしてみたい。
となると・・・アレかな?
イノシシの親戚では、よくする料理なのに、
イノシシではした事がない。
そう、アレである。
《イノカツ》
トンカツならぬ、イノシシでカツを造ろうと云うのだ。
まあ・・簡単だろう。
冷蔵庫を開けた。
冷凍庫にゴロゴロ転がっている肉塊を引っ張りだす。
アレレ・・?
部位が豚とずいぶん違う。
豚のトンカツのように、
赤肉の周りに脂が付いているような部分がない。
いろいろ脂だのスジだのが入り乱れている
そだちが野生なのだから、
管理されていない肉の付き方をしている。
たしかトンカツの豚の場合、
筋肉を分断するような切り方をしていた。
となると、イノシシの場合、個体が小さいらしく、
分断方向にカットすると、小さなカツになりそうだ。
ひと口カツとは言わないが、やや小さめ、
よし、コレでいってみよう!
カットした肉を、マナイタの上で、カナヅチで叩く。
ドンドンドンドン
あらかじめ分厚くカットしたので、広がってゆく。
塩、コショウをして、手順どおり、パン粉をつける。
ズシリ・・・
豚より重いような気がする。
そんなことあるハズないのだが、
重く感じるのは、なぜだろう?
ジュワァ~~~~~ン
油がいい音をたて、火が通ってゆく。
トンカツより少し長めに揚げる。
他の料理で、火を通しても、
豚よりイノシシの方が、火の通りが遅い。
できた!
熱いうちに、ナイフとフォークで・・
あっ、しまった。
我が家には、トンカツソースがなかったんだ!
え~と・・え~とぉ~
ままよ・・塩でいけ!
ガブリッ
おおお~~~