
夕方、魚屋で、
「今夜何の刺身を食べようかな?」
悩んだら、カツオと買うといい。
《悩んだときのカツオ》
今日はよく働いた。
ご褒美に何の刺身を食べようかな?
そんな時は、迷わずカツオ!
《ここぞと云う時のカツオ》
カツオという鮮烈な魚は、どこにでも顔を出す。
科学的にはグルタミン酸という、究極の旨み成分を、
惜しげもなく身体から噴きだす、稀有な魚である。
旨くないわけがない。
欠点を見つけるのが難しい魚である。
旨い魚ナンバーワンの、魚種格闘技が行われたら、
おそらく最後の決勝まで勝ち残る実力の持ち主だ。
・・勝ちあがる?
・・勝つ?
だから、勝つということで、カツオなのだろうか?
(たぶん違うので気にしないでいいです)
カツオと云えば、初ガツオ。
5月の始め頃の話かと思いきや、
今や、海水温の上昇で、時期は早まっている。
桜の終わる頃には、丸丸と太ったカツオが水揚げされる。
脂はのっていない。
その分、赤身の旨みは、驚くほど上品な旨みを差し出してくれる。
初ガツオを食って、
アァ~とため息をつけるようになれば、
アナタはもう大人の仲間いりだ。
アァ~~とため息をつきながら、
目線を右上の天井のシミなんかに、走らせるようになれば、
もうアナタは、《自分史》の執筆を始めてもいいかもしれない。
そのシミが、ウサギに見えたり、竜の目玉に見えたりし出したら、
そろそろ終活に取り組まなくてはならないかも。
カツオにはそれくらいのチカラがある。