三浦半島かるた 《
く》
くつのかたちの
三浦半島
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靴の形と云えば、イタリアである。
見事なブーツの形をしている。
そう云えば、2年前、私はイタリアに旅したのだが、
なんだか、三浦半島にイメージが似ているなとの感触があった。
そのイメージの最たるものが、ソレイユである。
訳すと、空。
突き抜けるような空の広がり。
高い山もなく、高いビルもなく、
ただただノンビリと広がる緑の農園。
細い小路が網のようにめぐり、気ままに歩いていれば、
そのまま海にたどりつく。
耳に流れるのは、カンツオーネの響き。
先日、イタリアの方が、三浦半島に遊びに来た。
そのとき語った言葉が興味深い。
ダイコン畑や、海の青さを眺めて、
ふと呟いたのだ。
「イタリアみたい」
三浦半島は、靴の形が似ているだけではなかった。
その気候風土が、似ている。
その恩恵なのか、半島には、
『ソレイユの丘』という広大な公園がある。
昔、米軍の飛行場だった広い丘を、市民の遊び場に変えた。
ソレイユを訳せば、太陽である。
太陽の国イタリアに模した遊び場。
遊び大好きな国イタリア。
ちなみに靴のかかとの部分が、
東京電力の火力発電所がある久里浜(くりはま)である。