相変わらず、重たいリュックを背負って歩いている。
アルミフレームザックの中に、水のタンクやペットボトル、
重りなどを詰め込み、32キロ。
足に、片足1,5キロ。
総じて、35キロが体に負荷を与えている。
昨日は、公園周りを3キロほど。
時間にして、一時間あまり。
この季節、花が咲きほこり、鳥が鳴き、緑はうるわしく、
重い荷物のことを忘れて歩ける。
きつい階段だって、なんのその!
おお~なんだこの樹木の並びは?
メタセコイヤの街路樹である。
たしか30年ほど前にここを歩いた時には、
こんなに大きな樹ではなかった。
メタセコイヤといえば、ロッキー山脈などで、
世界で最も大きな樹と言われている。
そうか・・
成長が早いんだな。
おお~なんだ、この菖蒲園は!
いや、この菖蒲園は以前からあった。
あったのだが、どんどん増殖している。
あっちにもそっちにも飛び火している。
花を愛でる方たちの横を、汗ビショの私が歩いている。
いかにも暑苦しい。
パシャリ
美しい菖蒲の写真の中に、
頭にタオルを巻いた変な奴が写りこんでいる。
申し訳ない。
「ごめんなさい」
こうべを垂れたいのだが、
背中の荷物が重くて、
前かがみができない。
かがむと前につんのめってしまう。
つんのめったあげく、菖蒲の花畑の中につっこんでしまう。
まだ修行が足らんな・・
「すみません」
荷物を降ろせばいいのだが、
いったん降ろすと、平地ではなかなか背負うことができない。
フレームザックは重心が高く、ヨッコラショと、
普通のリュックのように、片方の腕から通して背負えない。
じべたにしゃがみこんで、
両腕を通してから、立ち上がらなければならない。
裏返ったカメが、起き上がるさまに似ている。
相当の腰の力と脚力が必要である。
まだまだ。修行が足らんな・・
そったらいかん!後ろに倒れる!