《汐湯》 しおゆ
大分県中津市を、ぶらぶらしていた時だった。
川向うに、汐湯なるお風呂を見つけた。
今、川向うと言ったが、
その川は、《山国川》やまくにがわと言い、
大分と福岡の県を分けている。
いわゆる県境。
その福岡県側から、川越しに見つけたのが、
《汐湯》
汐湯とは何ぞや?
つからんでなるものか!
すぐさま向かった。
400円
銭湯である。
石鹸とシャンプーを購入し、脱衣場に向かう。
開放的な銭湯と考えればいい。
なんとなくオープン感が漂っている。
さて、風呂はいかが・・?
湯舟はふたつに分かれ、真水の風呂と塩水の風呂。
当然、塩水の風呂に、ざぶん。
そっと、なめてみる。
うわぁ~しょっぺぇ~
塩水そのものだ。
これまで、塩分のある風呂につかった事は、あまたある。
しかし、ここまで
しょっぱい風呂は初めて。
なんでも、潮が満ちてきた時に、海水をポンプで吸入し、
温めているのだそうな。
で、その後である・・・
身体がほてって、ほてって、しょうがなかったのである。
温泉につかっても、かほどのホテリはないと思えるのだが、
コレはどういうことだろうか?
塩の浸透圧効果だろうか?
科学的に言えば、
透圧の低い私の体側から、
透圧の高い(塩の濃度の高い)湯舟側に、
何かが動いていった。
と考えられる。
温泉でもないのに、このホテリ。
興奮!
その後、ホテリを鎮めるべく、
いや、浸透圧を元に戻すべく、
「ビール、ビール!」と騒いだのは、
当然だわネ。
湯上りのバルコニー