将棋の世界が、藤井7段の活躍で盛り上がっている。
その将棋の戦いは、たくさんの棋戦にあふれている。
主だったところでも、8つある。
主だたなければ、もっとある。
その棋戦の戦い方式が、実にうまく出来ている。
当たり前だ。
将棋の棋士というのは、
数学的な頭脳に優れた人たちと言ってもいいだろう。
算数おてのものの人たちの集まりである。
誰かと誰かが戦って、コッチが勝ったら、どうなる。
というのを数値化する天才集団である。
さらには、将棋という、
負けたら悔しい歴史を持つゲーム。
その優劣順位をきちんと並べる事に、並々ならぬ執念をこらす。
リーグ戦はまだしも、
一発トーナメントでも、リーグ戦のようなギリギリの戦いを要求する。
さすが、数学の天才集団と言いたくなる。
天才天才と連呼すると、
じゃあ、全員が天才なのかと、知りたくなる。
まあ・・・たぶん全員でしょう・・なぁ。
その全員が認める将棋の頂点にいるのは、
たった一人である。
名人
亡き米長邦夫(よねながくにお)元名人が、
ざれ言葉で話ったことがある。
「私の二人の兄貴たちは、頭が悪かったから東大にいったヨ」
東大を、ごとき扱いしている。
将棋のプロ棋士の数は、160から170人。
で、名人はひとり。
毎年、挑戦者を迎えうつ。
名人を陥落すれば、元名人と呼ばれ。
5期名人を襲名すれば、永世(えいせい)名人と呼ばれる。
これまで6人の永世名人がいる。
現役を引退しても、未来永劫、名人と呼ばれる人たちである。
天才集団が、その人を名指しで、「天才」と呼ぶのだから、
その器たるや、はかりしれない。
さて、藤井聡太7段は、遠い将来、
永世名人になれるのだろうか?