昭和28年生まれ、1953年。
この人には、最近になってポロポロと、ある写真が出てきた。
《白黒写真》
今から50年、60年前の写真なのだから、
白黒写真であるのは当然である。
カラーが世の中に普及したのは、45年ほど前だ。
バカチョンカメラと呼ばれたカメラの登場は、
さらに、10年の時を要する。
当時は、《白黒写真》という呼び方すらなかった。
そりゃそうだろう。
白黒しかなかったのだから・・・
そして、今、その写真が、タイムカプセルよろしく、
目の前に蘇ってきた。
実家の倉庫だの、友人のアルバムの中だの、だのだのの中に、
はっきりとした白黒写真が、発見される。
昔の写真は、丁寧に保管されているセイか、
セピア色に変色していない。
たとえ、変色していたとしたら、
その写真を、デジタルカメラで撮り、
白黒処理をすれば、その時代のリアルな写真として蘇る。
私の小学生の頃のアルバムは、すべて白黒。
ゆえに、着ていた服の色を思い出そうとしても、
出てこない。
まあ、さほど色のついた服を着させてもらえない時代だったので、
悩みはない。
ただ・・祭りや舞台の写真に色がないのは、
どこか間が抜けているようで、残念である。
白黒写真のいいところは、
《色の白いの七難隠す》と昔からのコトワザで言うように、
たいがいの人を美化してくれる。
特に、子供の場合は、だれでも可愛い。
という事で、けんじろう君も、
美化されて登場するのであった。
ムキ卵とアダ名された頃の 小学5年生