《まりも温泉》
さあて、この温泉の位置する場所は、お分かりですネ。
まりもと言えば、北海道は道東の阿寒湖である。
阿寒湖(あかんこ)と聞いて、
「ソレは、
あかん子やなあ~」
顔の前で手を振った人は、関西人です。
関西から訪れた観光客は、押しなべて99パーセントの方が、
「
あかん子やな~」(ダメな子)
と口にすると云われている。
残った1パーセントは、バスガイドの、
「まりもソフトクリームもございます」
のアナウンスに気がいっている人である。
雄阿寒岳(おあかんだけ)の7時間登山から駆け下ってきた私は、
その足で、前もって気になっていた温泉、
《まりも温泉》
に向かった。
町の銭湯である。
こじんまり・・昔風・・庶民の味方・・地元・・
350円だった。
驚いた。
とんでもなく熱い!
最近、熱い風呂がなくなったと嘆く貴兄がおられる中で、
久々に、極アツの湯舟が、ソコにあった。
たいがいの熱い風呂は、最初だけ我慢すれば何とかなる。
しかし、そのレベルではなかった。
我慢して、浸かったものの、身動きがとれない。
少しでも動くと、熱さが倍加する。
「痛い!」
ヒリヒリを超えて、キリキリする痛さが皮膚を刺す。
よく言われる表現として、
《熱さのあまり湯舟からとびだす》と言うが、
あれはたぶん間違い。
本当に熱い時は、ゆっくりと静かに湯から出る。
でなければ、パニックになりそうな自分の体を制御できない。
そっと、湯舟を抜けだし、水道の蛇口にむかい、
頭に冷水をぶっかける。
ジャ~~~~
はあはあはあはあ~~
これまで、相当熱い湯舟に浸かってきたものだ。
46度・・
いや、47度の風呂もあった・・
この風呂はそれに近い・・か、超えている。
我慢にガマンを重ねて、一分つかりを3回重ねた。
その結果、大量の大汗をかき、
登山の筋肉痛をすべて拭いさってもらったのである。
風呂あがりのベンチで、500ミリリットル水を、
いっき飲みしましたけんど・・・
女風呂は熱くないそうです