「アレでいいのだろうか?」
アレとは、陸上競技の《
走り幅跳びの砂場》である。
走り幅跳びは好きだ。
日本陸上だの、世界陸上だの、だのだのの中でも、
超人たちの跳躍が楽しくて、目が釘付けになる。
さあ、そんな時だ・・・
彼らが着地する砂場は、アレでいいだろうか?
たとえば・・・
日本の場合、最後の決着は、8m前後で優勝となる。
さて、その砂場だ。
砂場の最後にしきりがあり、その先は固い地面。
その固いしきりは、選手が飛ぶ10m先にある。
つまり、8m少し跳んだ人間に許される余裕砂は、
2mしかない。
実況を観ていると、
選手は、跳んだあと、勢いで片手が固い地面にまで届き、
「おうっとぉ~」とばかり、脱出している。
これって、いいのだろうか?
跳ぶ選手たちは、怖くないのだろうか?
もし・・もしの二乗のもし・・・
その選手が、突然もの凄い気力と筋肉の発奮があって、
世界記録を超える、9m代に至ったとしたら・・・
着地後、あまった身体は、地面に激突する訳である。
なにしろ、余地が1mないのだから。
砂に潜っただけで、1m以上進んでいる。
これって、いいのだろうか?
跳躍のアスリートとして、空をとびゆく選手が、
ピンポイント(一坪)しか着地が許されていない、
一坪とは、畳二畳、アナタが大の字になって寝た大きさ。
そんな、
極めて狭い砂場に降りなければならない競技とはいかに?
ここで、問いたい。
あと、3m砂場を延長して何が不都合なのだろうか?
それがダメなら、踏切をあと3m手前にしたら、
何かマズイ事があるのだろうか?