三浦かるた 《
て》
テレビのロケに
また三浦!
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ええ、そうなんですねえ。
三浦半島には、テレビのロケでたびたび出かけている。
ドラマはもちろん、旅番組だの、他でも訪れる。
都心から近い、街も、畑も、海もある。
列車が走り、お店がたくさんあり、
なんたって魚が豊富にあがる。
ロケにはもっとこいと言えよう。
同じような半島として、
伊豆半島と房総半島がある。
こちらも、ドラマなどのロケに頻繁に登場する。
しかし、日帰りでは、撮影しにくい。
日帰りと、泊まりの差は大きい。
役者は泊りの方が断然ありがたいのだが、
制作サイドとしては、費用のかかる泊まりはできるだけ避けたい。
となると半島シリーズでは、三浦半島に向かうことになる。
それだけ、テレビカメラで撮られると、
もう映す所はないのではないか?
当然の疑問が湧く。
しかし、それは大きな間違いである。
テレビなどのマスコミは、いかんせん同じ所を取材しがちである。
典型的な例が、三浦半島といえば、
《三崎のマグロ》を紹介したがる。
それはそれで構わないのだが、他にも宝は眠っている。
宝の山と言っていい。
たとえば、ドラマのロケとしても、お勧めの家屋がある。
昭和初期に建てられた藁ぶきのお屋敷があったりする。
元日銀総裁のお屋敷なのだが、いまだロケで使われた事がない。
誰にも知られず、ひっそりと地元の将棋愛好家たちの、
お休み処となっている。
何百坪という庭からは、海が眺められたりする。
大きな道路から離れているので、静けさを保っている。
ドラマや映画撮影にはもってこいなのだが・・・
なぜか、知られていない。
地元の囲碁好きのオジサンの打つ碁石の音が、
シシオドシよろしく、竹藪の中に響いている。