「スリー・チアーズ・フォー、〇〇」
(〇〇チームを万歳三唱しよう)
「ヒッヒッフレー」ヒップ、ヒップ、フーレイ
(万歳!)
コレは、ラグビーの試合が終わった後に、
両チームが相手チームに向かって声高に叫ぶセリフである。
敵だったチームの勇気をたたえる。
野球でも、応援団同士がエールを送るという習慣があるが、
それに似ている。
ただしラグビーの場合は、応援団ではなく、選手が行う。
敵味方に分かれて、ゲームをしたのだが、
終われば皆仲間だ、という意識を共有するのである。
実際、その後一緒に飲みにいったりする。
この意識がなければ、
あれほどの
肉弾ぶつかり合う戦いをしていると、
本気の喧嘩になってしまう。
考え方は、
あくまでゲーム。
サッカーワールドカップなどでは、
国と国の威信をかけての闘い。
と称し、選手インタビューでは、
「殺しにいく!」
などという物騒な発言が出てきたりする。
あくまで、さほどの執念と意地を表現したにすぎないのだが、
ラグビーでは、たとえワールドカップでも、
そんな発言はない。
もし誰かが、そんな言葉を発したら、
その選手は、誰からも見向きされなくなる。
それゆえ、どの国でも、外国人選手の登録が多い。
日本では、以前から、
「日本チームなのに、日本人以外が出場しているのは、
おかしいのではないか?」
という論調があった。
しかし今、世界のどのラグビーチームでも、
たくさんの外国出身の選手が登録されている。
その国に、3年以上住んでいれば、登録OKである。
世界基準の選手を集めてチームが戦ったら、こうなる・・・
という最高のモノを観たい観客の願いが、
この形を生んだのかもしれない。
日本人ラガーメンのレベルもあがった。
いずれ、元日本出身の選手が、ほかの国の選手として、
日本戦で牙をむいてくる日も近い。
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