世の中には、
説明せよと言われたら、すぐに反応できない事柄がある。
たとえば・・・
『高速道路』と『首都高速』の違いはなに?
『国立公園』と『国定公園』はどう違うのか?
『ヒットエンドラン』と『ランエンドヒット』の違い。
『リンス』と『コンディショナー』はどう違う。
このような事を問われたら、まず、
「え~とぉ・・」を接頭語につけて喋りだす。
「え~とぉ・・」では、まだ足りない場合には、
「え~とぉ~それはですねぇ~」
とりあえず喋りだして、喋りながら考えている。
それでも足りない時には、
「え~とぉ~それはですねぇ~世間で言われている・・」
ここまで来ても自分の中で明確な答えらしきモノが、
浮かんでこなかったとしたら、
「え~とぉ~それはですねぇ~
世間で言われている所の、二つの意味を区別すると、
あっ、ここで分かりやすくする為に、
例を一つあげましょう」
むりやり話題を転換させる。
主題からいったん遠ざける。
遠まわりをして説明している風をよそおう。
主題からまったく離れることによって、
「なんの話をしているのだろう?」
疑問をいだかせる。
たとえば・・・
『高速道路と、首都高速の違い』について説明をしている。
「例を一つあげましょう」
と振っておいて、
「皆さん、
脂肪0のヨーグルトと、
カロリーオフのヨーグルトは、
どちらがダイエットに良いのでしょうか?
それとも、
砂糖0のヨーグルトの方が、
いいのでしょうか?」
皆さんに問うた割には、
自分でも答えられない問題を話している。
なぜ、この3種類のヨーグルトが、
区別されて売られているのか分からないから、
私には説明は無理だ。
たぶん、聞いている人も分からない。
分からないから、頭を悩まし、
元もとの主題を忘れてしまう。
「ここで、明治と雪印と森永から選ぶとしたら・・」
そうこうしている内に、
「首都高速は、ネクスコジャパンに入っていない」
という事実に気づき、
管理団体と値段の設定の違いなどを、
とうとうと説明し始めるのであった・・・
メダカの鉢