現在行われている、ラグビーのワールドカップの中継で、
アナウンサーが、頻繁に口にする言葉が、
《オフロード》
コレはなんだろう?
ラグビーでは、ボール回しをする。
ボールを投げた相手が取りやすいように投げる。
言葉で言えば、パス。
そのパスを、瞬間的に、
「頼む取ってくれ!」的なパスを出したらどうだ?
しかも、そのイレギュラーなパスが、
ラグビーの将来を担っていたとしたらどうする?
今回の日本ワールドカップでは、
そのオフロードパスのオンパレードを観ることができる。
そこで、私的に、そのパスに名前をつけたくなった。
オフロードは日本語ではない。
訳してみよう。
《
でたらめパス》
ようは、運動神経が究極に発達した人が、
でたらめな場面に遭遇した時、くりだすパスである。
呼び方を発展させてみよう。
《
ええいままよパス》
自分が倒れる瞬間に、たぶん近くにいるだろう仲間に、
ええいままよ・・とボールを投げる。
投げやりではなく、「頼む」的な気持ちが大きい。
よし、さらに言い方を発展させよう。
《
もう知らんけんねパス》
一人で、どんどん走ってゆき、仲間がついてきているのか、
来ていないのか分からなくなった時、
つい、後ろの方向にボールを投げる。
この人の心には、「たぶん」という言葉が浮かんでいる。
しかも、この人は、こういう考え方も浮かんでいる。
《
やる事はやったでよパス》
自分の仕事は、やったのだから、あとは頼むゼ!
ハアハア~
「しばらく休めせてくんなまし」のセリフが出ているハズ。
さあ、ここで、最もつらい気持ちになるのは・・
《
ウッソ!ここで、蹴るの!》
吐きそうなほど走っている時に、
もっと走れよとばかり、ボールが蹴られる。
100キロ近い巨体を揺らしながら、
走る。
走るマネをする。
走るフリをする。
マネとフリをしたチームは負ける事を知っている。
だから、本気で走る。
そのあげく・・・
「
うっそ、ここでペナルティ?・・・」
なんとラグビーの奥深いこと・・悩ましいこと・・